試し書きで「永」と書くのはなぜか?

ボールペンなどの筆記具を試し書きするとき、「永」という文字を書く人を見たことありますよね。

今回の記事は、「なぜ試し書きでは『永』の字を書くのか?」についてです。

これを読めば、「永」を書く理由がわかり、きっとあなたも試し書きで使うようになります!

また、これはペン字の練習にもつながることですので、私と同様にペン習字に励んでいる人も是非読んでくださいね。

ちなみに、このブログでもペンのレビューやインクのレビューで「永」の字を書いています。

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なぜ試し書きをするのか?

文具店でボールペンを選ぶ時、たいていの場合はテスターが置いてあって、少し試し書きをしてみますよね。

この試し書き、何のためにするのか、考えたことはありますか?

ちなみに、私は書き心地がいいかどうか、を確かめるくらいしかしていませんでした(笑)

でも、ペン字の練習を本格的に始めてから、試し書きで確かめたいことが格段に増えました。

  • 「はらい」がしやすいか
  • 直線が書きやすいか
  • 折れ線が書きやすいか
  • 曲線が書きやすいか
  • にじみはどうか
  • インクボテがでやすいかどうか
  • 書き心地はどうか
  • かすれないか……などなど
インクボテとは?

インクボテとは、インク溜りが紙につくことです。
ボールペンは先端のボールを保持する部分にインクが溜り、ボールが回転するときにその溜ったインクがボテッと紙につきます。
主に油性インクで起こりやすいです。

これらについてにじみやインクボテ、かすれなどは何を書いても確認できますよね。

曲線はみんなやってるくるくる円を連続で書くなどすればわかりそうです。

ただ、「とめ、はね、はらい」や直線、折れ線は一個一個確認していくのは面倒。

そこで出てくるのが「永」です。

なぜ「永」なのか?

さて、本題の永についてですね。

なぜ試し書きで「永」を書くかというと、先ほどの試し書きで確かめたいことに関係してきます。

つまり、とめ・はね・はらい、横画・縦画、折れ線が「永」一文字の中にすべて詰まっているのです。

書道をやってた人なら永字八法とかってよく聞きますよね。

永字八法とは?

「永」の字には楷書の基本となる八種類の点画が含まれているというもの。
書道のお話で、基本的な筆使いが学べるということです。

この記事はあくまでボールペンについてのものなのですが、ボールペン字でもやはり「とめ・はね・はらい」は大切です。

ペン字の練習をし始めると、漢字の基本である「とめ・はね・はらい」を気を付けるようになります。

ポイントになる部分ですので、何回も繰り返し練習します。

そして、このとめ・はね・はらいが書きやすいかどうかをボールペンに求めるようになるということですね。

もちろん、書きやすいボールペンを買ってもすぐ字が上手になるというわけではありませんが、どうせなら良い道具、自分にあった道具を使いたいですよね。

きちんと試し書きして自分にあったボールペンを探そう!

一口にボールペンといっても、お店に行くとたくさんのボールペンが販売されていますよね。

どれが自分に合うのか、試し書きする時はこの記事を思い出して、ぜひ「永」の字を書いてみてください。

今までの試し書きでは気が付かなかった部分に気づけると思いますよ!

もし、ペン字練習に興味のある方は、このブログのペン字練習カテゴリーをご覧ください。

筆者は日ペンのボールペン習字講座を受講中ですので、体験記なども参考になると思います。

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