書評 平井和正


*


*
もじ文字 有意義な労働 健康と衛生 執筆への道標 そもそも学 更新情報

SF | 書評 | 歴史 | エピソード | 挿話 | SFを超えた科学

脳 Life

* *
*
SF THINK

書評 平井和正


「狼男だよ」(早川SF文庫)を
何気なく買ってしまったのは
高校生の頃でした。
平井和正という作者の名前も良くは知らない状態で……。

当時まだ豊かでもないお小遣いから
文庫本の新本一冊を買い求めたのだから
何の予備知識もなく
というのではなかったのでしょうが
そのあたりはスッパリ記憶にはないのです。

勿論「メガロポリスの虎」とかの
作者であることくらいはしっていましたが……。
それが
何と三ページも読めば没頭してしまったのです。
「何じゃ?こりゃあああ!」の世界でした。

そこには
よく知っているSFとはまた別の世界が
繰り広げられていたのでした。
それから「狼男]シリーズに耽溺してしまい
続けて「幻魔大戦」シリーズへと
私の平井和正崇拝は移行していきました。

暴力、超能力、超人類……
目くるめく世界。
それに「幻魔大戦」は
私が尊敬するもうひとりの巨匠
「石ノ森章太郎氏」の絵により
さらに少年誌から脱却して
「SFマガジン」というアダルトライクな舞台を用意され
素晴らしい展開を見せました。

しかし
そのあたりから私にとっては
ついていけなくなっていったのでした。
それが俗に
「平井和正の神憑り」と呼ばれる現象で
宗教がかってきたのです。

もともと
超能力と神話は紙一重と言われていますが
そこに歴然とした境があるのです。
少なくとも私にして見れば……。

それが彼のことを
日本SF界のビッグファイブの一人とまで称えた私が
平井和正の世界からスリップアウトしていった理由です。

続きを書く前に
幻魔大戦の事を検索してみました。

イヤハヤ
若い人たちの間では評判があ悪いんですねえ。
チョッと驚きました。

でも、解るような気もします。
多分作者が
どんどん遠ざかって行った事が原因だと思います。
当時から我々読者は
置き去りにされている感覚はありました。

しかし
それも、最初は良い意味で有りました。

目眩くイマジネーション。
それが届いている限り
何をやっても許される。
SFとは、すべからくこうでなきゃ……。
っていいますか。

じゃあ
なあんでひんしゅくをかったのか?
ヤッパ「オイテケボリ」でしょうね。
あっち側に行っちゃったんですね。多分……。

多分…と言うのは自信がないからです。
神がかる寸前までは
立ち会えていないということです。

毎月一冊の割合で
角川から出版される真幻魔大戦を追い掛けて買い続けて
読後、何か違うなと感じ続け
遂には
買うのを止めてしまうのです。

その裏側には
主人公、東丈の教祖化と
その助手で同級生の
井沢郁恵の女神化があります。

SFと、新興宗教は違う。
手品を止めて
マジになっちゃおしまいでしょ。
たとえ、それが
ホントに超能力であっても……。


SF THINK 提供著者:由宇 幸輔
利用小説サイト
クリエイターマイページ
著者様には許可を得て、当サイトに紹介しております。


    ■SF THINK
    *
    前へ戻る
    次へ進む





小説宣伝・小説感想フリー掲示板 大画面表示  



そもそも 知恵とは



     




*その他コンテンツ











プロフィール&創作作品
もじ文字
サイトマップ
もじ文字 更新情報



健康と衛生
そもそも学
執筆への道標
有意義な労働



With the exception of the work that has been provided with the consent,
all of the copyright is owned by the administrator of もじ文字 _since2013_
同意を得て提供されている作品や紹介されている不特定多数の作品を除いて
当サイトに掲載されている著作権の全てをもじ文字の運営者が所有しています。