書評2 レンズマンシリーズ


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書評2 レンズマンシリーズ


エスカレー ション
将にその言葉がピッタシのSFでした。
でも荒唐無稽ではありませんでした。

それはこのお話が
ちゃんとしたエピック(宇宙史)になっていたからです。

宇宙には二つの超生命が存在しており
すべての生命は
どちらかの陣営に
組み込まれて戦っているという設定になっています。

というか
この宇宙自身も
この二つの種族が作ったらしいのです。
アリシア人とエッドール人です。

そして地球は
アリシア人の側に立って戦っています。
光であり正義であり
また神の側ですね。

一方エッドール人は
全てがその反対です。
暗黒の側であり
悪魔の側ですね。

そしてお話が進み
エスカレーションの果てに
正義と悪の最終戦争が
精神力レベルのみで戦われます。
まるでゾロアスター教の二元論です。

そして、遂に
地球を初めとする正義の側が、勝つわけです。
アリシア人は
この宇宙をレンズの子等に託して
自分達は次の存在ステージに去っていきます。
何とも明るい
勇気凛々の60年代SFの世界でした。

勧善懲悪ストーリーで
安心して正義の側に
身を託してストーリーを追って行っても裏切られない?
60年代の強き善きアメリカの讃歌でもある
最後のアメリカンSFだったではないでしょうか。

これ以後は急速に「イケナク」なっていくのです。
ヒーローだと思って感情移入していると
急に居直ったり
ウジウジ悩んだりし始める。
SFも、映画も、コミックも
一緒になってディケード(リンゴの虫食いや、虫歯みたいな状態)されていく。
スパイダーマンはウジウジ悩みますし
キャプテンアメリカも
ハルクも
自己の存在理由を見つけようと悩んだり苦しんだり。

鉄腕アトムだって、例外じゃなく
毎日を不安不安のまま過ごし
取り敢えず
細かい事は、後回しにして人類を守り
世界平和のために今日を戦おうということで
なんとか、その日を送っている。

そして、読者である我々は
ユーティリティ・ミニマムだと
地球や、オゾンホールに
気兼ねしながら生きていたのでした。

レンズマンシリーズは
正しく「最後の神話」でした。
ラグナロックなどという
クラ〜い色彩のバックが付き物のお話しではなく
ヴァッカスが火酒を飲み
ヴィーナスが人間の若者を誘惑したり
荒々しくも、ちょっとエッチで楽しい神話の……。


SF THINK 提供著者:由宇 幸輔
利用小説サイト
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著者様には許可を得て、当サイトに紹介しております。


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