光速を越えて情報が伝わるEPR相関


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光速を越えて情報が伝わるEPR相関


科学(SFではなく)がもたらす
最大の「センスオブワンダー」は
「EPR相関」だと思っています。

半世紀以上前に
アインシュタインによって
イチャモンの様に
量子論陣営(ていうかコペンハーゲン派)
に投げつけられたパラドックス。

そもそも思考実験だったはず。
それが
実験の技術が進歩して
実際に実験で確められた。

「ウン、ヤッパリあるよ」
というわけです。

そしたら
今度はいつの間にか
「EPRパラドックス」が
「EPR相関」という言葉に変わって
当たり前の様な顔をして
まかり通っているじゃありませんか。

情報が光速を超えて伝わる。
言い替えると
宇宙の因果律が破れる。
もっと言うならば
宇宙の性格が変わる。

つまり
これまで考えられていた
任意のファクターに因って
多様性のある結果の
どれかにほどけていくという
描像ではなく
予め決まったシナリオを
生まれながらにして持っていて
そのシナリオ通りになぞる様に老いていく。
言ってみれば
「予定調和」に収束する
ということになるのですよ。

いいんですか?
科学が科学を
自己否定することになりますよ?
と、騒いでいるのは
私ひとりでしょうか?

良く例に引かれる話として
次の例があります。

箱の中に
ダイヤモンドのネックレスを入れて
包装します。

それとは別に
同じ大きさで
同じ重さの箱に
同じ重さの
ルビーのネックレスを入れて
同じ包装紙で同じように
包装します。

さあ
もう自分でも
どちらがダイヤで
どちらルビーか
わかりません。

二つの箱を
空港のロビーで
これからニューヨークに向けて
出発しようとしている
友人に見せて言います。

「このうちのどちらか一つがダイヤでもう一つはルビーのネックレスが入っている。好きな方を持っていきなさい。 ただしニューヨークに着くまで決して開いてはいけない。ニューヨークについたら開ける前に私に電話を下さい」

こうして
友人はダイヤかルビーの
どちらかを
私からプレゼントされたという状態で
飛行機にのります。
その確率はそれぞれ二分の一。

さて
やがて
無事ニューヨークの空港に降り立った友人から
電話がかかってきます。
私の指示で友人は箱を開きます。
「どっちだった?」
「ダイヤよ」
その瞬間
確率はーに収束して
友人はダイヤを手に入れました。
と同時に
包みを開けないままで
手元に残っている箱の中には
ルビーのネックレスが入っていることを
瞬時にして知ったのでした。

国際電話は
光速でやり取りされていますから
地球上の二点間では
そんなにおかしいことにはならないでしょうが
ロケットで何光年も離れてしまうと
手元の箱を開けるだけで
相手の箱の中身を
瞬時にして知ることができる。

つまり
光速を超えて
情報が伝わる
という結果になるわけです。

しかし
EPR相関とは
もうお察しの通り
空港で「どーっちだ?」
と選んだときに
すでにくじはひかれていたじゃないか
というご指摘に反して
どちらかを開けるまで(観察するまで)
箱の中身は確率的にしか決まらない
という手強いもの
「もつれ合い(エンタングル)」
という状態になっているのだそうです。

ダイヤとルビーは
最初から
どちらかに決まっていたのですが
量子論では
開けてみるまで
どちらであるかはわからない
という現象があります。


SF THINK 提供著者:由宇 幸輔
利用小説サイト
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著者様には許可を得て、当サイトに紹介しております。


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