星空に感じるセンスオブワンダー


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SF THINK

星空に感じるセンスオブワンダー


SFが未だ
スペースオペラ(スぺオペ)
と呼ばれていた頃のこと。

バローズの
火星の女王シリーズが
代表作みたいで
凄い人気。

でも私は秘かに思っていました。
これはSFでなくとも
ファンタジーでも良い
別に火星が舞台でなくとも
構わないお話じゃないかと。

つまり
飽きたらなく思っていた
というわけです。
別に、ファンタジーが嫌いだとか
そう言うわけじゃなかったのですね。
むしろすきでした。

ただ、SFに飢えていました。
SFの何に?
科学的考証にです。

空想科学小説と呼んでました。
サイアンスフィクションだとか
サイアンティフィクフィクションだとか
本家アメリカでも
まだその概念が
確立していなかった時期でもありました。

ノンフィクションの
科学解説書と同列で
空想科学小説を読んでいる少年にとって
物質が原子で出来ているという事を
初めて聞かされた時と
同列の刺激として
異星人の地球侵略を読んでいました。

こういう興奮をどう言うんでしょうね。

私はこれをこそ
「センスオブワンダー」と呼ぶのだと
頑なに信じていました。

SFと科学解説書と科学
そのものがのみ提供できる種類の
「興奮」だと。

ギリギリでわかるような
わからないような不思議さ
霊感に打たれた様なゾワッとした気分
それがセンスオブワンダーだと思います。

個人的な体験で恐縮ですが
高校生の頃
千メートル級の
地元の山に上ったことがありました。

夜になって
山腹の草原に寝転がって
星空を見上げていたのです。
空気が澄んでいるから
それはもう
文字通り
銀砂を撒き散らした様な星空でした。

ふと
妙な気持ちにとらわれたのです。
この地球という星には
我々人間が
多くの生き物達と一緒に
はぐくまれている。

しかし
不動の大地だと思われたこの地球も
あの数え切れない
光る砂粒の一つを中心にして回る
みずからは光ることがない
小さな岩の塊の一つに過ぎない。

そして
その厚み僅か
約十キロメートルしかない
大気という被膜に
包まれているだけだ。

十キロと言えば
車で走れば十分の距離だ。
直径一万二千キロ余りの
地球の覆いにしては薄すぎる。
まさに皮膜
皮一枚で真空の宇宙に面している。
そこから果てしなく続く
何もない宇宙空間が
あの銀砂の一粒に到達するまで続く。

畏れと言うか
感動というか
はたまた恐怖感か
ゾーッと肌が粟立つ感じが
襲って来たのでした。
これが
SF以外で感じた
私のセンスオブワンダーでした。


SF THINK 提供著者:由宇 幸輔
利用小説サイト
クリエイターマイページ
著者様には許可を得て、当サイトに紹介しております。


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