SFのテイクオフ


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SFのテイクオフ


文章なんて
(きっと絵もそうでしょう)
自分のために書くわけなんですが
読者を意識してかかないと
書けないという側面があると思います。

アンデルセンも
ルイス・キャロルも
確かそうだったと思います。

逆に、読者が一人でもいたなら
不用のレシートの束の裏面に書かれていても
それは「本」なのでしょうね。
ジョン・グールドの様に。
それで気が付いたわけです。

本とは
まるで
ピーターパンに出てくる妖精みたいに
作者だけでは駄目で
命を吹き込む読者が必要なんだと…。

SFの醍醐味について話しましょう。
テイクオフ(離陸)です。

飛行機が
滑走路を走り飛び立つ時
シートベルトを締めて
座席に座った我々は
一様に下腹の底に
フワッとした落ち着かない気持ちを抱きます。
これがテイクオフです。

日常から
SFの世界に突入する瞬間です。
小松左京はこれが上手くて
まずそこに参ってしまったのです。
「果てしなき流れの果てに」では、砂時計。

ただの砂時計だと思っていたのが
いつまでたっても
砂が無くならない砂時計だったのです。
他にも「日本沈没」では
新幹線のホームの描写だと思っていたら
いきなり
リニアモーターカーのホームだったりして
完全に「ヤラレタ!」です。

ヴィジュアルだとその手は効きませんが
テキストだから出来ることです。
まあ、天才小松左京のことですから
映画ならまた
別の手でやって来ることでしょうが。
SFの楽しみ方の一つでした。

「ビートルズは詩だ」という言葉があります。
やれリズム志向だ。
いや、メロディ志向だと
騒いでいるのを黙らせる脅し文句……。
「君たち、知らないの?ビートルズ(の本質)はね、実は詩なんだよ」

似たようなモノに
「SFは絵だ」というのがある。
50年代アメリカの
ペーパーバックのSFの表紙をかざっていたのは
ロケット、宇宙人
ロボットまじって、セミヌードの美女。

ロボットや宇宙人に拐われたり
襲われたり
扇情的な表紙絵だった。
中にはストーリーの中には出てこない画面が
描いてあったりもした。

その方が「売れた」からだ。
しかし
現代の日本のSFのアニメや
ライトノベルの口絵を見ていると改めて思うのだ。

「SFは絵だ」と。

今ならさしあたり
ヴィジュアルというのだろうか。
ストーリー志向? 
キャラクター志向?
いやいやヴィジュアルだよ…。
なーんてね。


SF THINK 提供著者:由宇 幸輔
利用小説サイト
クリエイターマイページ
著者様には許可を得て、当サイトに紹介しております。


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