電子頭脳付きブルドーザ


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SF THINK

電子頭脳付きブルドーザ


私が最初に
小松左京さんの名前を耳にするのは
中学校のときです。

ラジオから流れてきた
ドラマの原作者として
紹介されたのです。

その時は別にこれを
SFと言って紹介したのではなかったのですが
そのシュールな内容と共に
変わった名前だということで
記憶に残ったのです。

ドラマは「日本アパッチ族」という題名でした。
今でも覚えているのは
刑場に曳かれて行く主人公が
ふと漏らす言葉
「ケツネウロンが、食いてぇナー」
という台詞デシタ。

大阪の人や
というのと
京都の左京区との連想で
しっかりと記憶したのでしょう。

ずっと後になって
SFマガジンなどで知ったことですが
当時の氏は仕事に困っていて
何でもしたそうで
関西系のラジオ局で
番組の台本書きのアルバイトをしていた関係で
ドラマ化してもらったそうです。

もともと小説の方も
結婚したばかりの奧さんが
お金がなくて
家でつまらなさそうにしていたので
なぐさめるつもりで書いたお話でした。

奧さんが
面白いと、言ったので
キチンとした小説にしたのだそうです。

「アンタ、これ、よろしいんとチャウ? 」

と言ったとか言わなかったとか…
SF作家小松左京の誕生の下りでした。

小松左京のデヴュー当初の
一番おいしいところ
それはSFマガジンに
「果しなき流れのはてに」
が、連載された頃だとは、定説です。
が、何故か私は
ファンとして
その場に立ち会えてはいないのです。

前段で述べた
SFマガジン創刊の情報キャッチに
遅れを取ったからか
それとも受験勉強のせいか
その辺りがスッポリ抜け落ちているのです。

従って
私がこの小松左京の代表作を
晴れて読めたのは
出版されたばかりの早川世界SF全集が
学校の図書館に入った時でした。
その第何巻目かの「小松左京」で
「果しなき流れのはてに」 と
「継ぐのは誰か?」
の二大傑作が収録されたもので
一気読みした時でした。

これがキメでした。
「果しなき…」では「時空」
「継ぐのは…」では「進化」という
SF作家としては
少々シンドイ二大テーマを
真っ向から大上段に振り上げて
全然物怖じもなく流して? いける……。

ペダンティックと
悪口を言う人もあるけれど
教えてもらいたがりなSF読者の大半にとっては
まさに
「こたえられない」知的興奮を
提供してくれたのです。
その頃
小松左京に付いたアダ名が
「電子頭脳付きブルドーザ」。
知的でエネルギッシュな活躍ぶりを
よく表していました。


SF THINK 提供著者:由宇 幸輔
利用小説サイト
クリエイターマイページ
著者様には許可を得て、当サイトに紹介しております。


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